FXチャート実践帳

一目均衡表の見方と使い方

一目均衡表の見方と使い方
相場は動くか動かないかのどちらかであり、動けば上げか下げかきわめて簡単である。 日本テクニカル分析大全 p.375

一目均衡表の見方と使い方

一目均衡表

相場は「売り方」と「買い方」の均衡が破れた方へ大きく動き、相場の帰趨は一目瞭然という考え方で、「いつ相場が変化するのか」「いつ目標値が達成されるのか」など「時間」の概念を念頭に置いた相場予測法
【必勝三則】
(1)準備構成後の均衡表好転、又は逆転乗ずること
(2)特に遅行スパンに随順して、変化日、計算値、波動に徹底すること
(3)基準線の騰落する日を重視すること

・転換線(転換値)=(直近9日間の最高値+最安値) ÷2(※9日間の中心値)
・基準線(基準値)=(直近26日間の最高値+最安値)÷2(※26日間の中心値)
・先行スパン1 (転換値+基準値)÷2⇒26日先に記入 一目均衡表の見方と使い方
・先行スパン2 (直近52日間の最高値+最安値)÷2⇒26日先に記入
・遅行スパン (遅行線)当日の終値を26日前に記入

取引ルール

1.転換線と基準線の関係
・買いの時代(上昇トレンド):「基準線」が「転換線」の下
・売りの時代(下降トレンド):「基準線」が「転換線」の上

2.基準線の方向⇒相場の方向「相場そのものの基準線(一目山人)」
・基準線が上昇⇒強気相場
・基準線が横ばい⇒方向感無し
・基準線が下降⇒弱気相場
☆基準線:「押し目」「戻り」の限界⇒転換線:急騰・急落時の限界

3. 遅行スパン⇒26日前の価格との比較「一期の遅行スパン、これが最も大事(一目山人)」
・買いの時代(上昇トレンド):遅行スパン>26日前の価格⇒26日移動平均線は上向き 一目均衡表の見方と使い方
・売りの時代(下降トレンド):遅行スパン<26日前の価格⇒26日移動平均線は下向き

4.雲:『先行スパン1』と『先行スパン2』の間で形成される抵抗帯
・買いの時代(上昇トレンド):雲の上で推移⇒雲は支持帯
・売りの時代(下降トレンド):雲の下で推移⇒雲は抵抗帯

・好転:買いシグナル価格が雲を上抜けた時
・逆転:売りシグナル価格が雲を下抜けた時
☆変化日:先行スパン1と先行スパン2が交差する日⇒相場の転換点になりやすい
「変化日に転換しなければ、相場は延長されるか、加速される(一目山人)」 一目均衡表の見方と使い方
☆スパン:橋梁・アーチなど支柱間の距離(一目山人)
【三役好転】
(1)「転換線」が「基準線」の上
(一目均衡表の見方と使い方 2)価格が「雲」の上
(3)「遅行線」が好転
【三役逆転】
(1)「転換線」が「基準線」の下
(2)価格が「雲」の下
(3)「遅行線」が逆転
■時間論
・相場の主体は、「時間」にあり、「価格」はその結果
・いかなる相場も「一期(26)~一巡(76)~一環(226)~一循環(676)」で完結する(一目山人)
【基本数値】9、17、26:相場の転換点
基本数値 呼称
単純1 9 一節
単純2 17 二節
単純3 26 一目均衡表の見方と使い方 一期(三節)
『絶対数』「26日を経過後相場が如何に変化しているかが大切」
複合5 33 一期一節
複合6 42 一期二節
複合7 65
76 一巡(三期)
複合 129
複合 172
複合 200-257
【対等数値】
過去の相場の1波動の日数⇒将来の変化日を示唆
■波動論
・波動:相場の上下動を波動と捉えて、パターンを分類することで相場予測をする手法
・対等数値:直近の波動の形成にかかった日数=次の波動を形成する日数
I波動=I波動/I波動=V波動/I波動=N波動
V波動=V波動/V波動=N波動/N波動=N波動

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テクニカル分析辞典

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一目均衡表とは?基本から具体的手法までわかりやすく解説!

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一目均衡表の見方と使い方 “最強”雲チャートとは

一目均衡表 見方

一目均衡表 見方 5つの線

<一目均衡表>

<一目均衡表の3つの理論>
波動論
水準論
時間論

一目均衡表の転換線と基準線の見方(好転・逆転)

最初にご紹介するのは一目均衡表の転換線と基準線です。

一目均衡表の転換線とは、当日を含む過去9日間の最高値と最安値の平均値を当日に描き出したラインです。

一目均衡表の基準線とは、当日を含む過去26日間の最高値と最安値の平均値を当日に描き出したラインです。

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転換線と基準線はそれぞれの方向性を重視することを前提にします。
(右上がりか、右下がりか)

そして、転換線・基準線・実線(ローソク足終値)の位置関係から、相場の需給バランスを判断して今後の値動きを予測することになります。

転換線 基準線

「好転」
・基準線の下にあった転換線が、基準線を上回ることを「好転」といい、上昇転換シグナルとみなす。

「逆転」
・基準線より上にあった転換線が、基準線を下回ることを「逆転」といい、下落転換シグナルとみなす。

「押し目買いと戻り売り」
・上昇トレンドの場合、一時的な下げがあっても基準線が「押し目」の限界と考えられる。

転換線が基準線より上 ⇒ 買い場

転換線が基準線より下 ⇒ 売り場

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一目均衡表と雲 先行スパン1と先行スパン2の見方

一目均衡表の2本の先行スパン(先行スパン1と先行スパン2)の見方を解説します。

一目均衡表の先行スパン1とは、転換値と基準値の平均値を、当日を含む26日先に描き出したラインです。

一目均衡表の先行スパン2とは、当日を含む過去52日間の最高値と最安値の平均値を、当日を含む26日先に描き出したラインです。

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先行スパン1と先行スパン2の間にはさまれた部分を「抵抗帯」と呼び、雲みたいに見えることから、通称「雲」とも呼ばれています。

先行スパン

「トレンドの見方」
ローソク足が一目均衡表の雲より上にあるとき、上昇トレンドとみなす
ローソク足が一目均衡表の雲より下にあるとき、下降トレンドとみなす

「一目均衡表の雲の見方、使い方」
上昇トレンドでは、株価が反落したときに雲が下値支持(サポート)となる
下降トレンドでは、雲が上値抵抗(レジスタンス)一目均衡表の見方と使い方 として作用する

つまり、雲を突破(ブレイク)する場合、トレンド転換を意味する。

一目均衡表 トレンド転換

一目均衡表の雲の「ねじれ」はトレンド転換サイン

なぜなら、雲のねじれはトレンド転換となるからです。

雲のねじれとは、先行スパン1と先行スパン2が交差する局面をいいます。

雲のねじれ

<雲のねじれ>

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一目均衡表の遅行スパン(遅行線)

一目均衡表の遅行スパン(遅行線)の見方と使い方を解説します。

一目均衡表の遅行スパン(遅行線)とは、当日終値を、当日を含む26日前にさかのぼって描き出したラインです。

遅行スパン(遅行線)

遅行スパンは、均衡表の26日前と現在の価格を比較したインジケーターで、ローソク足と並行するラインとなります。

「遅行スパンと現在株価の位置関係」
現在の株価と遅効スパンには26日のタイムラグがあります。

つまり、遅行スパンと現在株価の関係は、現在株価のトレンドを表示していることになります。

「遅行スパンの好転」(買いサイン)
遅行スパンが26日前の株価を上回ることを「遅行スパンの好転」といいます。

「遅行スパンの逆転」(売りサイン)
遅行スパンが26日前の株価を下回ることを「遅行スパンの逆転」といいます。

「遅行スパンと25日移動平均線はリンクしている」
遅行スパンの好転するタイミングは、25日移動平均線(25MA)が上向くタイミングと一致する特徴があります。

遅効スパン

一目均衡表とは

ボリンジャーバンドやMACD、RSIなど、ほとんどのテクニカルツールが価格(株価)一目均衡表の見方と使い方 の変動を重視するのに対し、一目均衡表では「時間」を最も大切にしています。

一目均衡表の原著は「一目均衡表」(1969年)、「一目均衡表 完結編」「一目均衡表 週刊編」(1971年)など全7巻となっています。

一目均衡表 原著

<一目均衡表の原著「一目均衡表 完結編」> 一目均衡表の見方と使い方

一目均衡表の見方と使い方

「一目均衡表で何が判るの?」

「売買サインの読み方が知りたい」

「一目均衡表を使った取引手法を教えて!」

一目均衡表は、ローソク足と5つの線の位置関係から相場のトレンドを読むテクニカル指標です。

しかし、一目均衡表は時間の変化に重点をおく指標なので、 使い方を覚えれば相場予測の精度を高められます。

一目均衡表とは

価格変動よりも 時間の変化に重点を置く指標 で、ローソク足と5つの線の位置関係からトレンド転換のタイミングが判ります。

一目均衡表 各パーツの見方

①基準線
②転換線
③雲
④遅行線

一目均衡表 各パーツの見方.jpg

基準線は、過去26日間の高値と安値の平均値を結んだ線で、 中期的な相場のトレンドを示します。

過去9日間の高値と安値の平均値を結んだ線で、基準線よりも 短期のトレンドを示します。

雲は、 先行スパン1と先行スパン2に囲まれた部分 です。

【先行スパン1】
・基準線と転換線の平均値を26日先に遅らせた線

【先行スパン2】
・過去52日間の高値と安値の平均値を26日先に遅らせた線

雲の厚みやローソク足との位置関係から、相場のトレンドを読みます。

終値を26本前にもどして表示させた線 です。

26本前のチャートと現在のレートを比較でき、遅行線がローソク足の上にある場合は「買い圧力が強い」、遅行線がローソク足の下にある場合は「売り圧力が強い」と判断できます。

一目均衡表の基本的な使い方

①基準線と転換線
②雲
③遅行線のサイン
④三役好転・三役逆転

基準線と転換線でトレンドを見る

基準線と転換線.jpg

【上昇トレンド】

・転換線が基準線を下から上に抜ける
・ローソク足がその2線のクロスより上にある


【下降トレンド】

・転換線が基準線を上から下に抜ける
・ローソク足がその2線のクロスより下にある

サポートラインとしての雲.jpg

【レジサポラインとしての機能】

雲がねじれる.jpg

【トレンド転換のサイン】

遅行線のサイン

遅行線のサイン.jpg

買いサイン:遅行線がローソク足を下から上に抜けた時

売りサイン:遅行線がローソク足を上から下に抜けた時

三役好転・三役逆転

【三役好転の条件】

①均衡表の好転=転換線が基準線を上に抜ける
②遅行線の好転=遅行線がローソク足を上に抜ける
③ローソク足の好転=ローソク足が雲を上に抜ける


【三役逆転の条件】

①均衡表の逆転=転換線が基準線を下に抜ける
②遅行線の逆転=遅行線がローソク足を下に抜ける
③ローソク足の逆転=ローソク足が雲を下に抜ける

一目均衡表|波動・時間・水準の概念をもとに相場のバランスを分析

図解で分かる一目均衡表の見方

DMM FXのスマホアプリで一目均衡表を表示 DMM FXのPCツール(DMMFX PLUS)で一目均衡表を表示

Trading View

TradingViewのスマホアプリで一目均衡表を表示 TradingViewのPCツールで一目均衡表を表示

SBI証券

SBI証券のスマホアプリで一目均衡表を表示 SBI証券のPCツールで一目均衡表を表示

MT5のスマホアプリで一目均衡表を表示 MT5のPCツールで一目均衡表を表示

一目均衡表計算式

一目均衡表の5つのライン

上の画像のように、一目均衡表は「基準線」「転換線」「先行スパン1」「先行スパン2」「遅行スパン」の5つのラインで構成されます。

先行スパン1と先行スパン2に囲まれている部分は、「雲」と呼ばれる重要なゾーンです。

一目均衡表の計算式

基準線:(直近26本における最高値+最安値)÷2
転換線:(直近9本における最高値+最安値) ÷2
雲:先行スパン1と先行スパン2の間
先行スパン1:(基準線+転換線)÷2を26本先に記入
先行スパン2 :(直近52本における最高値+最安値)÷2を26本先に記入
遅行スパン :終値を26本前に記入

しかし、一目均衡表の場合、先行スパン1、先行スパン2を未来にスライドさせて表示し、遅行スパンを過去にスライドさせて表示しています。

過去と未来にラインをスライドさせることで、 過去と現在、現在と過去の関係を見られる 点が、一目均衡表の面白いところです。

一目均衡表計算式の意味

一目均衡表の基準線の意味

基準線が意味するのは、直近26本における最高値と最安値の半値です。

つまり、基準線は白い四角で囲まれた期間に取引されたレートの真ん中ということで、 中期的な相場水準 とみなすことができます。

そのため、トレンド発生時において、基準線は 調整時における限界ライン としての意味合いも持つことになります。

一目均衡表の転換線の意味

転換線が意味するのは、直近9本における最高値と最安値の半値です。

基準線と持つ意味はほぼ同じですが計算期間が9本と短く、より 短期的な相場水準 を示すラインと言えます。

雲(先行スパン1と先行スパン2)

一目均衡表の雲(先行スパン1と先行スパン2の間)の意味

雲は、先行スパン1と先行スパン2の間のゾーンで、もともとは「抵抗帯」と呼ばれていました。

先行スパン1

先行スパン1は上の画像において太緑線で示していますが、基準線と転換線の中値をそのローソク足を含む26本先に表示したものです。

中期の基準線と短期の転換線の真ん中ということで、意味合いとしては 短中期の相場水準 を示したものと考えればいいでしょう。

先行スパン2

先行スパン2は上の画像において太薄赤線で示していますが、直近52本の最高値と最安値の半値をそのローソク足を含む26本先に表示したものです。

52本のローソク足の真ん中の価格水準ということで計算期間が最も長く、 長期的な相場水準 を示したものということになります。

このことから、先行スパン1と先行スパン2に囲まれた雲は 中短期から長期においてチャートが推移した中心となる範囲 を意味していることが分かります。

チャートは過去に取引が行われた金額を示しているため、この期間において取引した人のポジションはこの価格帯を中心に存在していると言うことができるでしょう。

これを26本先に記入することで、将来において重たい相場になりやすいチャートの領域をあらかじめ予見しようとしたと解釈できます。

この場合、このゾーンで取引した人のポジションが相場に大きく逆行されたまま取り残され、大きな相場のしこりとってより強い抵抗帯を作り出すことが想定されます。

抵抗帯の厚さは、薄ければそれだけ過去の相場のしこりが少なく、抵抗帯を抜けやすくなり、厚ければ過去の相場のしこりが多く影響を受けやすい。

日本テクニカル分析大全 p.一目均衡表の見方と使い方 378

遅行スパン

一目均衡表の遅行スパンの意味

遅行スパンは終値をそのローソク足を含む26本前に表示したものです。

終値をそのままズラしただけのシンプルなラインですが、 一目均衡表において最も重要なライン と言われることもあります。

なお、過去と現在のチャートを比較する別のインジケーターに、「モメンタム」というものがあります。

一目均衡表の一般的な使い方

一目均衡表は、 相場の均衡が崩れて相場が動き出したところを捉えようとするインジケーター です。

相場は売り手と買い手の両者のいずれかが勝ち、いずれかが負けているかを知るだけで十分で、両者の均衡が破れたほうへ大きく動き、「相場の帰趨は一目瞭然である」との意味合いから「一目均衡表」と名付けられ(後略)。

日本テクニカル大全 p.375

均衡している状態では相場は動かず、均衡が崩れると相場は大きく動き出すという考え方がベースにあります。

相場は動くか動かないかのどちらかであり、動けば上げか下げかきわめて簡単である。

日本テクニカル分析大全 p.375

相場が動いている状態においては、一目均衡表における以下の位置関係からその方向性を判断することができます。

基準線と転換線

基準線と転換線の関係

この画像の中でオレンジの四角で示しているのが、「基準線<転換線」となっている範囲です。

この範囲において、チャートは 明確な上昇トレンド となっています。

基準線と転換線に関するその他の法則

  • 現在値が基準線より上 にあれば上昇トレンド、 現在値が基準線より下 にあれば下落トレンド
  • 基準線が上方向 を向いていれば上昇トレンド、 基準線が下方向 を向いていれば下落トレンド
  • 上昇相場における押し目、下落相場における戻りの限界 を示すのが基準線
  • 強い上昇相場における押し目、強い下落相場における戻りの限界 を示すのが転換線

以上を踏まえると、上昇相場においては、現在値>転換線>基準線という並びになりやすく、基準線は上方向を向いていることが分かります。

また、上昇相場でも調整局面がありますが、トレンドが継続している間は調整しても転換線が基準線を割り込むことはありません

トレンドの勢いが強ければ、基準線よりも上に位置する転換線で調整が止まるとされています。

雲とチャート

雲とチャートの関係

この画像の中でオレンジの四角で示しているのが、「雲>チャート」となっている範囲です。

この範囲において、チャートは 明確な下落トレンド 一目均衡表の見方と使い方 となっています。

さらに、雲が下方向にあるときは抵抗帯として上に跳ね返し雲が上方向にあるときは抵抗帯として下に跳ね返す動きが多く見られます。

雲が厚ければ厚いほど、この抵抗帯としての力が強くなると考えられています。

雲のねじれについて

先行スパン1と先行スパン2が重なり雲の幅がなくなる部分を、「雲のねじれ」と呼びます。これは、上の画像において白い点で示した部分です。

こういった形で、雲のねじれが起こるタイミングでは相場の変化が起こりやすいとされていますが、決まったルールがあるわけではありません。

この2本の線(先行スパン1と先行スパン2)の「接近と交差」や、それぞれの線の「屈折点」、「水準」などは、いろいろな情報を発信する。しかし、これらには方程式がなく独自に研究し発見するしか手だてはない。

日本テクニカル分析大全 p.378

遅行スパンとチャート

遅行スパンとチャートの関係

この画像の中でオレンジの四角で示しているのが、「遅行スパン>チャート」となっている範囲です。

この範囲において、チャートは 明確な上昇トレンド となっています。

遅行スパンは、現在のローソク足とその足を含めて26本前のローソク足のどちらが上か下かを見るものです。

例えば、チャートよりも遅行スパンが上という位置関係は、26本前のローソク足より現在のローソク足が上にある( 直近26本でレートが上昇した )ことを意味するため、上昇トレンドにあるというふうに解釈します。

そのため、遅行スパンが示すチャートの方向性は、遅行スパンが表示されている時点(白点)ではなく、その26本先の時点(オレンジ点)におけるものとなります。

26本先にズラすことについての補足

上のチャートにおいて遅行スパンがチャートを上抜けした際(1つ目の白い点)の両ラインの状況は、下の画像のようになっています。

遅行スパンはチャートの26本後ろを動く

これを見てみると、遅行スパンがチャートを上に抜けるタイミングでは、チャートは遅行スパンの そのローソク足を含めて26本先 にあります。

そのため、遅行スパンを使った分析をする際は、26本先にズラして考えなければならないわけです。

最初に示したチャート画像を見てみると、白点の間において「遅行スパン>チャート」となっています。

しかし、実際にこの状況になっているのは26本先のチャートのタイミングなので、 チャートを中心に考えるとオレンジに囲まれた範囲内 で「遅行スパン>チャート」となっていることになります。

ちなみに、チャート画像で示した緑矢印では、チャートがサポートとなり遅行スパン(=26本先のローソク足)が上方向に跳ね返されているように見えます。

これが起こったタイミングについても、チャート的にはやはり26本先、つまり、 2つ目の緑矢印 ということになります。

遅行スパンと他のラインのクロスについて

遅行スパンはチャートとだけでなく、他の4本のラインともクロスすることがあります。

遅行スパンと他の4本の線との関係は多数の情報を提供すると同時に、相場の変化(放れ)をギリギリのところ(売り・買いの急所)で捉えようとするもので大いに研究(総合観察)し利用したいものである。

日本テクニカル分析大全 p.379

今後の動きを予測するのも有効

一目均衡表を使う際には、現時点での状態を見るのももちろん大切ですが、 今後どのように変化するかを予測するのも大切 とされています。

これは、結果的に相場を観測することであり、一般的な「相場感」とは異なる「相場観」を持つことになる。(一目均衡表の開発者である)山人氏は「おおいに予測すべし」、「非常に大切で有効である」と述べている。

NTAA認定テクニカルアナリスト p.63

一目均衡表の設定値

パラメータ設定値
転換線の計算期間9
基準線の計算期間26
先行スパン2の計算期間52
遅行スパンと先行スパンをスライドさせる期間26
一目均衡表の見方と使い方

一目均衡表の骨格理論の1つに「時間論」というものがありますが、その中で相場の変化日を探る上で基本数値や対等数値といった重要な値が決まっています。

そのため、 一目均衡表のパラメータは固定 されており、基本的には調整することはありません。

ただし、最近では、一目均衡表が開発された頃は相場は週6日(1ヶ月の営業日数は約26日)で開いていたのに対し、現在は週5日(1ヶ月の営業日数は約22日)しか開いていないことから、パラメータを調整するべきという議論もあるようです。

いずれにせよ、 きちんとバックテストを行った上で実戦トレードに臨むことがとても大切 と言えるでしょう。

一目均衡表が示す売買ポイント

  • 基準線と転換線のクロス
  • 遅行スパンとチャートのクロス
  • チャートによる雲の突破

なお、トレンドが転換する場合、基本的には「基準線と転換線のクロス→遅行スパンとチャートのクロス→チャートによる雲の突破」という順番にシグナルは発生します。

基準線と転換線のクロス

  • 転換線が基準線を 上方向 に追い抜き、かつ、基準線が 上向きまたは横ばい であれば買い(好転)
  • 転換線が基準線を 下方向 に追い抜き、かつ、基準線が 下向きまたは横ばい であれば売り(逆転)

「基準線がどちらを向くか?」という条件も付け加わっているのがポイントです。

遅行スパンとチャートのクロス

なお、このシグナルが発生しているのは、遅行スパンとチャートがクロスしているところからそのローソク足も含めて26本先のタイミングです。

チャートによる雲の突破

トレンドが継続する状況では、雲は抵抗帯として押し目や戻りの調整の限界として、トレンド方向に相場を跳ね返す形で機能します。

逆に言うと、雲を突破したということはトレンドの大きな流れが転換したことを意味すると捉えることができるわけです。

三役好転、三役逆転

一目均衡表における3つの基本シグナルを見てきましたが、これら全てが揃う状態が三役好転、三役逆転と呼ばれる最も強いシグナルです。

三役好転

このように、3つの基本シグナルの全てが揃うと均衡が大きく崩れ、相場が一本調子で動く強いトレンドが発生することがあります。

一目均衡表の本来的な使い方

しかし、それだけで取引をするのは、一目均衡表本来の考え方からすると早計とされるかもしれません。

もみ合いとトレンド

上の画像で示したように、相場ではもみ合い相場とトレンド相場が交互に起こります。

一目均衡表が開発された本来の目的は、 もみ合いから抜け出してトレンドが発生するのを捉える ことにあります。

しかし、 これらのシグナルが発生したからといって単純にトレンドが発生すると判断できるわけではない ということは、意識しておかなければなりません。

準備構成の基本パターン

例えば、下落トレンドからもみ合いとなり上昇トレンドへと流れる場合、底入れパターンの1つに 準備構成 というものがあります。

準備構成とは上の画像にあるように、安値「A」をつけて以降、26本にわたってこれを割らず二番底「C」を付け、上昇していくという形です。

底値圏におけるもみ合いにおいてこの形を作る中で、まずは基準線と転換線のクロス(好転)や遅行スパンとチャートのクロス(好転)が起こり、最終的に雲を突破して三役好転となったということで、ようやく買いの判断をするというのが理想的な形です。

この底入れパターンに入ったかどうかは、 波動論や水準論、時間論 という一目均衡表の骨格をなす3つの理論をベースにより深く検証する必要があります。

一目均衡表の注意点・懸念点

一目均衡表では、三役好転、三役逆転というシグナルを筆頭に、強いトレンド発生を把握することを目的としたインジケーターです。

売買シグナルの発生タイミングが遅い

三役好転のダマシ

そのため、安易に三役好転、三役逆転のシグナル発生だけを根拠にエントリーした場合、上の画像のようにトレンドがあまり伸びずに高値掴み、安値売りとなってしまうことがあります。

タイミングの遅い三役好転、三役逆転でエントリーする場合、 強いトレンドが発生して大相場になる根拠を売買シグナル以外にもしっかり持っておきたい 一目均衡表の見方と使い方 ところです。

しかし、相場格言に「頭と尻尾はくれてやれ」とある通り、天底を狙うこと自体があまり望ましくないことです。

もみ合い相場では別の見方が必要となる

もみ合い相場における一目均衡表

このように、もみ合い相場においては一目均衡表は機能しにくくなるわけです

仮に同じ水準でのレンジ相場が長期間続くケースを考えてみると、計算式から考えると転換線と基準線と雲はレンジの真ん中で横ばいになってしまうでしょう。

トレードをする際には、 一目均衡表から何が読み取れる相場なのかをあらかじめ確認しておくことが大切 です。

日足以外で使えるか?

一目均衡表は、もともと日足をベースに開発されたインジケーターです。

しかしながら、 多くの人が一目均衡表をさまざまな時間足で活用しているという現実 もあります。

パラメータの話と同じで正解は分かりませんが、自分自身でバックテストを行って確認した上で使用することが大切になるでしょう。

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